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黒色腫の病因学と臨床的特徴  
     
黒色腫は皮膚のメラニン形成細胞に由来する悪性腫瘍です。アメリカでは、毎年黒色腫の症例がおよそ54,000件起こっており、このがんの発生率は増加傾向にあります。37 Dysplastic Nevus Syndromeと呼ばれる皮膚に何百個もの異型の黒子が発生するもう1つの遺伝性皮膚疾患も、黒色腫の発症と関係があります。39 また、黒色腫の家族は、膵臓がんの発症とも強い関連があります。
家族連鎖研究による調査で、常染色体優性であることが特定され、黒色腫の遺伝子は染色体9p21の領域にあることが分かりました。40 この遺伝子はp16遺伝子と呼ばれ(CDKN2A、INK4A、MTS1遺伝子などの名前でも知られています)、こうした遺伝性黒色腫が発症する原因の40%を占めています。p16遺伝子は細胞増殖の調整に関係しているがん抑制遺伝子です。p16遺伝子は、細胞周期を制御するプロテインキナーゼのCDK4を抑制することで、細胞の増殖を調整しています。従って、p16遺伝子の機能を乱す変異は、無秩序な細胞の増殖を引き起こすのです。
p16遺伝子のクローニングによって、p16遺伝子は156のアミノ酸からなるタンパク質をコーディングしており、3つのエクソン(471塩基対)で構成されていることが示されました。現在のところ、黒色腫と膵臓がんの家族におけるおよそ50種の独特な生殖細胞系列変異が報告されています。変異はコード配列内、スプライシング、遺伝子のプロモーター領域に発生することが分かっています。アメリカでは、p16遺伝子の変異が、毎年新たに発生する1000件から2000件の黒色腫症例の原因になっているようです。p16遺伝子は遺伝性黒色腫症例の既知の遺伝的原因の大部分を占めていますが、CDK4などその他の遺伝子が原因になっている黒色腫の症例はほんの一握り(<1%)です。
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  このホームページは、米国ミリアド・ジェネティックス社が作成したホームページを(株)ファルコバイオシステムズが翻訳したものです。