FALCO

ファルコバイオシステムズ

よくわかる!ファルコバイオシステムズ

ファルコバイオシステムズ バイオ事業部

ヒト遺伝子検査事業を通じてより良い医療を実現したい。それが我々の願いです。

リンチ症候群(HNPCC)の遺伝子診断 MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査のご案内

MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査

MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査
文字サイズ標準特大

MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査

リンチ症候群(HNPCC)に関与している遺伝子のうち4種類の遺伝子―MLH1遺伝子、MSH2遺伝子、MSH6遺伝子、PMS2遺伝子―それぞれについて、がんの発症の要因となる変異(病的変異)がないかを調べる検査です。これらの検査は、生殖細胞系列の遺伝子の変異を調べる検査(遺伝学的検査)であり、がんの病変組織だけに見られる体細胞系列の変異を調べる検査ではありません。
MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査では、末梢血より白血球細胞(peripheral blood leukocyte)を収集し、それらからDNAを抽出します。抽出し、精製されたDNAを材料にして遺伝子検査を実施します。検査に必要な採血量、解析の手法、解析にかかる日数などは、どの検査を行うかによって異なります。
詳しくは、「MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査項目一覧」(PDF:96KB)PDF をご確認ください。

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerのダウンロードはこちらから。

ページのトップへ

 

遺伝子検査項目

弊社では、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査として、大きく分けて2つの検査(発端者向け検査と血縁者向け検査)を行っています。

「発端者向け検査(スクリーニング検査)」
アムステルダム基準にあてはまる、腫瘍組織がMSI検査陽性(マイクロサテライト不安定性あり)、あるいはIHC検査異常(タンパクの発現なし)など、リンチ症候群を疑われる既発症者方を対象にした検査です。
MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子を構成しているエクソンの全塩基配列を解析する項目をご用意しています。遺伝子ごとに検査することも可能です。また、MLH1遺伝子とMSH2遺伝子については、塩基配列解析では検出できない比較的大きな変異(エクソンの重複や欠失など)を調べるMLPA法での検査もご用意しています。
詳しくは、「MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査項目一覧」(PDF:96KB)PDF をご確認ください。
「血縁者向け検査(シングルサイト検査)」
発端者向け検査を行い病的変異が検出された場合に、その家系の未発症の血縁者の方に同じ変異があるかどうかを調べる検査です。この検査を行うには、家系内で検出された変異の情報が必要になります。
詳しくは、「MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査項目一覧」(PDF:96KB)PDF をご確認ください。

ページのトップへ

 

遺伝子検査の限界

どの検査を選択するかによってどの遺伝子を調べるかが異なります。選択した検査項目によっては、変異が検出できない場合があります。また、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子すべての遺伝子を調べた場合でも、遺伝子の5’UTR領域や3’UTR領域および、イントロンの深部(エクソンとの境界部分から離れた領域)は解析の対象になっておりませんので、それらの領域に病的変異があった場合には検出することができません。
また、弊社では、リンチ症候群(HNPCC)に関与する遺伝子のうち4種類の遺伝子―MLH1遺伝子、MSH2遺伝子、MSH6遺伝子、PMS2遺伝子―を調べる検査を受託しております。まだ特定されていない未知の遺伝子については、検査の対象になっておりません。

ページのトップへ

 

遺伝子検査の意義

リンチ症候群(HNPCC)では、大腸がんだけでなく他のがん(胃がん、子宮体がん、尿管がん、腎盂がんなど)を発症するリスクが高いと言われています。アムステルダム基準にあてはまるなどリンチ症候群(HNPCC)が疑われる方には、これらのがんを早期発見するために、定期的な検診が推奨されています。これは遺伝子検査の結果に関係なく行われます。
発端者検査を行いMLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子変異が検出された場合に、その家系の方が血縁者向け検査を受けることができるようになります。未発症の方が発端者と同じ変異を持っていた場合には、発症前の早い時期から計画的な検診を実施することによって、がんのリスク管理に役立てることができます。一方、発端者と同じ変異が見つからなかった場合には、大腸がんやその他のがんを発症するリスクは、一般の方と同程度と考えられます。この場合であっても、大腸がんやその他のがんを生涯発症しないということではありません。年齢に応じた一般的な検診を受けることは大切です。

ページのトップへ

 

リンチ症候群に関連するその他の検査(MSI検査とIHC検査)

大腸がん罹患者の中からリンチ症候群(HNPCC)をふるい分けする検査として、MSI(microsatellites instability:マイクロサテライト不安定性)検査とIHC(immunohistochemistry:免疫化学染色/免疫染色)検査があります。
これらの検査は、がんの病変組織を対象にした検査であり、生殖細胞系列の変異を調べる遺伝学的検査ではありません。しかしながら、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子の機能や発現の有無を調べる検査ですので、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査に準じる検査として慎重に取り扱われるべきであるとされています。21)

■MSI検査(マイクロサテライト不安定性検査)
■IHC検査(免疫化学染色/免疫染色検査)

ページのトップへ

 

MSI検査とIHC検査の注意点

リンチ症候群(HNPCC)では、大腸がんだけでなく、その他のがんを発症するリスクが高くなることが知られており、散発性の大腸がんとは異なる医学的管理が必要とされています。MSI検査およびIHC検査は、大腸がん患者の中からリンチ症候群の可能性のある症例を絞り込むための検査として利用されています。欧米では一般的にべセスダ基準に当てはまる症例を対象にMSI検査やIHC検査(あるいは両方)が実施されます。

MSI検査もIHC検査もふるい分けを目的として行われる検査ですので、リンチ症候群の確定診断を目的としてMLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査の代わりに利用することはできません。しかしながら、MSH検査やIHC検査は、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子の機能や発現の有無を調べる検査ですので、MLH1/MSH2/MSH6/PMS2遺伝子検査に準じる検査として慎重に取り扱われるべきであるとされています21)

ページのトップへ